デジタルとフィルムの差が次第になくなる時代。
森下近辺でネガフィルムで撮影した対象的な作品を見ることができます。
三吉和寿(ダルストン・ギャラリー)
「風景写真」というと、綺麗な絶景を思い浮かべる人も多いと思います。三吉さんの風景写真は絶景じゃないんです。しかし不思議と引き付けられる何かがあるでしょう。
この記事を書きながら、頂いたポストカードを見ています。
ふと、これを撮影した時にどんな音がしたのだろうか?周りに人がいたのか?振り返るとどんな景色なのか?と次第に世界が広がっていくのを感じました。これが三吉さんの作品の魅力なのかもしれませんね。
8月5日(土)まで
白井悠介「へちま」(Knot GALLERY)
最近、いつも閉まっていたKnotギャラリーの前を通ると久しぶり個展が開かれていました。ガラスに「へちま」と書かれたちょっと不細工な文字。気になりよって見る事にしました。
写真を見ていると????が連続で続いたあと、ちょっとクスとなる。なんとも不思議な光景が切り取られているんです。ネガ特有の淡い表現でプリントされた作品たちは、どこか懐かしい感じもしました。
7月30日(日)まで
コンセプトを質問すると
両者とも「ない」と答えが返ってきました(言い方は違うが)。鑑賞者に何か方向付けをしてしまう可能性のあるコンセプト。あえて、言わないで素直な気持ちで作品を鑑賞して欲しいという彼らの優しさなのかもしれません。
(ちなみにお二方とも、とても素敵な方でした)
偶然にも、大判ネガフィルムで撮影されている二人が、とても近くで展示をされています。撮影されている題材は違いますが、足を運んで頂きフィルムの良さ二人の作家性の違いを感じてください。
ネガとデジタル
このグラフは、デジタルとアナログの違いをうまく表現しています。センサーには限界がある(Nyquist)のです。しかしフィルムはまだ余力ありデジタルの限界以上も階調が残っています。フィルムはデジタルでは表現できない領域を捉える事ができるようです。
これが、フィルム撮影されたものに魅力を感じる要因かもしれません。ただ、この数年飛躍的に技術が進歩していますし、デジタルラボもとても良くなっています。デジタルのNyquistがフィルムを超えるのは、そう遠くない未来かもしれません。(ただ、これだけじゃないのですが)
ギャラリー・ダルストン
所在地 | 東京都墨田区立川1-11-2 |
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TEL | 080-6108-9556 |
交通 | 都営新宿線・大江戸線「森下」駅A5出口 徒歩4分 |
営業時間 | 13:00~20:00 |
Knot GALLERY
所在地 | 東京都墨田区両国3-16-11 |
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交通 | 都営新宿線・大江戸線「森下」駅A5出口 徒歩10分 JR「両国」駅 徒歩5分 |
営業時間 | 12:00~19:00 |
定休日 | 火、水 |