新年明けましておめでとうございます。
いいね森下の活動をスタートして、一年半が経ちました。
日々、試行錯誤の連続です。

今後の展開については未知数ですが、年頭にあたって、いま考えている事を文字にしてみようと思います。

孤独死と人々の繋がり

昨年、僕たちの街でも孤独死した方がいることを知りました。街では「わっしょい」の掛け声が響いている最中での出来事です。

これだけ沢山の人がいるのに、たった一人で旅立っていく。
将来の自分をみているようで、やるせない気持ちになりました。

みんながつながっていれば、このような事が起きない。
「ツナガル」ことの大切さを再認識しました。

子どもたちと新しい集い

ハイタッチプロジェクト、水あそび、堤防アート。これらは、この1年あまりで私達が作り出した新しい集い場です。

そこには、笑い声が響いてました。
真剣な横顔もありました。
作品を恥ずかしそうに微笑みながら見せてくれる子どもがいました。

子どもたちに街を好きになってほしい。
大人になって街を離れる事になっても、最後はここに戻ってきてほしい。
そんな郷土愛(シビックブライド)が、この「ツドウ」場所から生まれたらよいなと考えています。

失われた歴史を紡ぐ

震災、空襲で深川は沢山の過去をなくしました。この街の生き証人がいるとすれば、それは「川」かもしれません。
江戸時代初期に作られた、この川(堀)は時代の移り変わりとともに街のいろいろな姿を見てきたはずです。

昨年開催した、深川の掘割を巡るクルーズ、小名木川での船上ライブ、これらは歴史の掘り起こしから生まれたイベントです。

歴史を掘り起こし、再構築してあらたな歴史を「ツムグ」。そこにはきっと「深川」らしい、粋な姿があるはずです。

フカキタという新しいキーワード

森下は深川発祥(1596)の地ですが、その後の開発で海側へどんどん広がっていきました。現在では深川の北側の位置になります。深川といえば「門前仲町」という方も多くいらっしゃいます。これはちょっとさみしい。

昨年あたりから旧深川区の小名木川を中心とした地域を「フカキタ」呼ぶ人たちが増えています。
「谷根千」「徒蔵(カチクラ)」と同じように、森下、清澄白河を中心とした新しい文化圏が生まれようとしています。

今年は東京都現代美術館が再開され、扇橋閘門の補修工事も終わる予定。さらには、釣具屋+カフェ+立呑、印刷工場+立呑のような個性的なお店も次々にオープン。深川らしい粋な遊びができる場所もできています。これらをきっかけに多くの人に訪れてもらい「フカキタ」の良さを知って頂きたと考えています。

これからの「いいね森下」は「フカキタ」で3つのキーワード「ツナガル」「ツドウ」「ツムグ」を理念として活動していきます。
今年もよろしくお願い致します。