活版印刷をご存知だろうか？wikiには「金属や木に文字を彫り込み判子状にしたもの（活字）を並べて文章にした板（活版、組版）を作り、それに塗料を塗って印刷すること」とある。
現代日本では、絶滅に近い印刷方法。その活版印刷を使って若い二人が、この森下で起業しました。

外観は、レトロな印刷機を２台並べているおしゃれなカフェのような、立呑居酒屋。
それが「RHYTHM and BETTERPRESS」だ。
当然、活版印刷機をオブジェの為に置いてあるわけじゃない。
ここで本気で活版印刷の仕事を請け負う事を考えているのだ。


なんでこのような形の居酒屋＋印刷屋を始めようと思ったのかきいてみました。
「雑誌のポートランド特集で、活版印刷がかっこいいものだと気づいんです。でも、日本では印刷は衰退している。だから若い人たちが、なかなか参入してこない。だったら自分たちが雑誌で感じたような、スタイリッシュな形にすれば良いと考え、このような店をスタートしました。」
活版印刷の機械はカッコいいし、ふたりのいでたちもスマートだ。

「子どもが将来の夢を話す時に、絶対に印刷屋は出てこない。汚い格好をしているけど、すごく楽しそうにやっている。しかもカッコいい！。そんな所から印刷に興味を持って欲しい」
取材中に窓の外から、二人に手を振る親子。すでにこの店をスタートしただけで、夢の最初の一歩は出来ているなと感じました。これから、この店がどのように歩んでいくのか、とても楽しみ。

最後に、なんで森下に店を構えたのか？との質問に「いいね森下」を見たからとの回答。ちょっと嬉しかったです。

取材日　2018年3月17日